Top > ML115 G5の設置温度・CPU温度・CPU使用率・騒音の関係

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関連記事:ML115 G5でCPU温度を監視する方法


騒音問題のメモ

ML115 G5のBIOSファームウェアをアップデートすると, ファンが常時100%稼働する
不具合があります. (バージョン 2009.07.06 で確認)
いちどこの現象が出てしまうと, ファームウェアバージョンを 戻しても
ファンの異常回転は元に戻りません.
LO100を導入していなくても, LO100のファームウェアをアップデートすることで
解決することができます.

グラフを見てみよう

以下に, ここ1週間のML115 G5の状態遷移をグラフで示す.

システム温度

ML115-sensor_ipmi-week.png

  • 青=CPU温度
  • 緑=ケース前面外気温(設置場所の気温)

ファン回転数

ML115-sensor_fan-week.png

  • 青=CPUファン
  • 緑=背面ファン(最も騒音を出すファン)

CPU使用率

ML115-cpu-week.png

解説

平常時(アイドル時)

システムのアイドル時, ファンの回転数は2000回転でCUP温度は安定していない.
ML115G5の最低ファン回転数は2000回転のようだ.
CPU温度が40℃以下の場合, 常にケースファンは最低回転数で稼働するようだ.
この状態で騒音は感じない.
CPU温度は気温+20℃になるよう, 設計されているようだ.

負荷時(動画のエンコードを実行中)

エンコードをかけ始めてすぐ, 騒音を感じる.
CPU温度が急激に上昇し, 60℃で安定する.
ファン回転数は4000回転以上に上昇し, CPU温度が60℃を超えないように 回転数が調整されているようだ.
空調の無い設置環境では, 気温があがれば比例してさらにファン回転数も上昇するだろう.(次節でシミュレートする)
ケースファンの最大回転数は5200回転である.

高負荷時に於ける外部気温変化の影響による回転数遷移のシミュレーション

既存のデータから, 高負荷時の外気温とファン回転数をシミュレートしてみた.
simulation.png
気温30〜35℃前後のときには, ケースファン回転数の上限である5200回転で 動くことが予想される.

気温が40℃のときには, ケースファンの廃熱能力では不足することが 予測される.
CPUの冷却は追いつかず, 設計上限である60℃を遙かに超える高温となるだろう.

夏場で空調がない環境は, 室温が40℃に達することもある.
これだけ騒音を出しながら回転していても, 足りないということだ. (常時エアコンを入れていれば問題ないかもしれない)

静音化のポイント

もっとも騒音を発するのは, ケース背面ファンだ.
これを交換すれば騒音を押さえることができるが, CPU温度とトレードオフとなる.

2000回転程度の, 回転数の少ないファンに交換すれば, ケース内に排出しきれない 熱が溜まってしまうだろう.

確実にケース内の熱を排気するには, 前面下部・5インチベイにも吸気ファンを配置 する必要がある.
さもなければ, ケース内温度が上昇しつづけ, CPUは自身を保護するために クロック周波数を下げて稼働するようになってしまうだろう.
静音化は果たせるが本末転倒だ.

ケースファン交換は必要か

ML115G5は優れたエアフローで設計されている.
ファンが騒音を出すのは, 騒音を出してまで冷却する必要があるためだ. ほかに理由はない.
無理に静音化すれば, システムの寿命を縮めることになろうだろう.

ケースファンは交換するべきではない.

固有環境データ

以下に測定環境を示す.

  • CPU: Phenom X4 9950BE 換装済
  • CPUファン: ML115G5標準品
  • ケースファン: ML115G5標準品
  • MEMORY: 4G (1G *4 非ECC)
  • HDD: 3.5 SATA 1TB * 6台 (5インチベイ 2台 + 3.5シャドウベイ 4台)
  • OS: CentOS 5.3 x86-64
  • 測定ドライバ: OpenIPMI
  • 設置空間: 前面≒∞ 背面≒50cm 左横=5cm 右横≒∞ 上=4cm 下≒0cm
  • 気圧: 海抜4m地

で、この夏はどうだったのか、夏中稼働を続けた結果

1年間のグラフを下記に示す.
ML115-sensor_ipmi-year.png
↑温度の推移

ML115-sensor_fan-year.png
↑ファン回転数の推移

設置場所に空調設備はない.
3月末からこんにちまで, 熱による障害は発生せず, 無停止で稼働を続けられた.
7月・8月には気温が30度を超える日が何度かあったが, CPU温度は50度を超えることはなかった.
気温が高い日にはファン回転数が上昇し, 最大で4200回転まで上昇した.
ドライヤーが発するそれと同程度の騒音を発していた.

実は, このサイト http://wiki.princo.org/ML115 G5で 提供している。サイトが見えなくなったときはML115 G5がダウンしたと 思って頂きたい.

その後(導入から365日経過時)の運用実績

導入後のシステム稼働状況:

  • 稼働率: 約99.93%
  • 故障発生状況:
    • HDD故障: 2回(RAID構成のため無停止)
    • 電源UNIT1回(交換まで機能停止)
      • 24PINの汎用ATX電源に換装して復旧(ネジ穴が合わず固定していない)
    • 原因不明の再起動: 2回
  • 計画停止:
    • 東日本大震災後の計画停電2回
    • HWのメンテナンス1回
    • OSのメンテナンス1回



添付ファイル: fileML115-sensor_fan-year.png 1003件 [詳細] fileML115-sensor_ipmi-year.png 1047件 [詳細] filesimulation.png 1061件 [詳細] fileML115-sensor_ipmi-week.png 1102件 [詳細] fileML115-sensor_fan-week.png 2499件 [詳細] fileML115-cpu-week.png 2544件 [詳細]

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